対馬丸生存者、平良啓子さん死去 漂流し救助、体験の語り部

撃沈された対馬丸から生き残った経験を伝える際に使用してきた絵と平良啓子さん=2014年7月、沖縄県大宜味村

 平良 啓子さん(たいら・けいこ=学童疎開船「対馬丸」の生存者、語り部)29日午前10時23分、大動脈解離のため沖縄県名護市の病院で死去、88歳。沖縄県出身。自宅は沖縄県大宜味村。葬儀・告別式は8月2日正午から大宜味村喜如嘉板敷原232の2、大宜味村火葬場で。喪主は長男基(もと)氏。

 太平洋戦争中の44年、対馬丸に乗船。米潜水艦に撃沈され、漂流の末に救助された。戦後、体験の語り部として平和教育に取り組んだ。

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