きらめく水しぶき みこしの川渡御 茨城・筑西の下館祇園まつり

下館祇園まつりの最後を飾るみこしの川渡御=筑西市丙

茨城県筑西市の夏の風物詩「下館祇園まつり」のフィナーレを飾るみこしの川渡御が30日朝、市中心部を流れる勤行川で実施された。担ぎ手たちが重さ約1トンの明治神輿(みこし)を川の中で勇壮に担ぎ、水しぶきが朝日にきらめきながら舞った。

川渡御は、みこしを清める神事。明治神輿は午前6時ごろに羽黒神社(同市甲)を出発し、約1時間かけて勤行川に架かる大橋に到着した。川に下ろされると、待ち構えていた担ぎ手たちが、胸まで水に漬かりながら掛け声とともに担ぎ上げた。

橋や堤防には大勢の観客が詰めかけ、担ぎ手が水をかけてみこしを清める光景に歓声を上げた。家族で訪れたという茨城県つくば市、高校1年、榎戸葉南さん(16)は「大人数で大きなみこしを動かしていた。迫力があってすごかった」と話した。

下館祇園まつりの最後を飾るみこしの川渡御=筑西市丙

© 株式会社茨城新聞社