ニジェール軍政支持で数千人デモ 仏大使館攻撃、ロシア接近も

ニジェールの首都ニアメーで、ロシアへの支持を書いたプラカードを掲げるデモ隊=30日(ロイター=共同)

 【ナイロビ、パリ共同】西アフリカ・ニジェールの首都ニアメーで30日、クーデターを起こしてバズム大統領の追放を宣言した軍事政権への支持を訴え、数千人がデモ行進した。一部が過激化し旧宗主国フランスの大使館を攻撃、ドアに放火した。ニジェール情勢を協議する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の同日の緊急首脳会合を前に、軍事政権がデモを呼びかけていた。AP通信などが伝えた。

 ECOWASのトゥーレ委員長は30日、軍事政権が1週間以内にバズム氏に権力を返還しなかった場合、軍事介入も選択肢になり得るとの認識を示した。首脳会合の結果、加盟国が同意したとみられる。

ニジェールの首都ニアメーのフランス大使館に火を放つ軍事政権支持派のデモ隊=30日(ロイター=共同)

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