古田新太、得意のアクションに挑むも…今回は「本当に嫌です」

古田新太が主演をつとめる、劇団☆新感線の最新時代活劇『天號星(てんごうせい)』。秋の開幕に先立ち、大阪で記者会見がおこなわれ、アクションの中心を担う古田と、ゲスト出演の早乙女太一が、今回の殺陣の独特さを語る場面があった。

いのうえ歌舞伎『天號星』の記者会見に登壇した古田新太(28日・大阪市内)

■ 「僕たちにとって、新感線は夢の場所」(早乙女)

少年時代に新感線の舞台を見て、弟・早乙女友貴ともども殺陣に目覚めたという早乙女太一。今回は、古田が演じる気弱な裏稼業の元締と、早乙女が演じる冷酷な殺し屋の中身が入れ替わり、心と身体が裏腹な2人がぶつかりあい・・・というのが見どころ。この2人に絡んでくる荒くれ者として、友貴も出演する。

早乙女は「僕たち2人にとって、新感線は夢の場所。今回は中身が古田さんになるので、成り切れるように毎日飲んだくれています(笑)」と言いつつ、アクションについては「カッコいい立ち回りではないけど、そんな殺陣ができる機会はなかなかないし、古田さんとそういう風に遊べるのも楽しい。僕ら兄弟は、今の時期が一番動きがベストかもしれないので、そこは観ていただけたら」と、ワクワクした気持ちを率直に語った。

いのうえ歌舞伎『天號星』の記者会見に登壇した早乙女太一(28日・大阪市内)

■ 「やっててめちゃくちゃ大変」(古田)

一方の古田は「太一と俺(の役)が入れ替わると、どちらも弱くなるんだけど、その辺が一番身体的にはしんどい。素人同士が戦うことになるから、(動きに)無駄が多いんです。達人同士の方が、無駄がないから楽」と、殺陣に定評のある俳優ならではの深い分析をする一方で、「やっててめちゃくちゃ大変。本当に嫌です」とぶっちゃけ、会場を笑わせていた。

そのほかには久保史緒里、高田聖子、粟根まこと、山本千尋、池田成志などが出演。脚本は中島かずき、演出はいのうえひでのりが務める。9月の東京公演を経て、大阪公演は11月1日~20日に「COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール」(大阪市中央区)で上演。チケットは一般1万4800円、22歳以下2200円で、9月18日から発売開始。

取材・文/吉永美和子

劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』

期間:2023年11月1日(水)~20日(月)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(大阪市中央区大阪城3-6)
料金:14800円(ヤングチケット2200円※22歳以下)

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