ウナギ奉納健康に 射水神社で祈願祭

無病息災を願い、ウナギを奉納する八塚社長=高岡市の射水神社

  ●家持の歌にちなみ

 射水神社(高岡市)の「うなぎ奉献無病息災祈願祭」は30日、同神社で営まれた。生きたウナギやかば焼きが奉納され、神職や参拝者が無病息災を祈った。

 大伴家持が詠んだ「石麿(いわまろ)にわれ物申す夏痩(やせ)に良しといふ物そ鰻(うなぎ)取り食(め)せ」という万葉集の歌にちなみ、2017年から「土用の丑の日」に合わせて毎年営まれている。

 今年は高岡市川原町の鮮魚仕出し店「正三商店」がウナギのかば焼きと白焼き各1枚、高岡水産物市場がウナギ2匹を奉納した。炭谷淳権宮司が祝詞を奏上、巫女が「末広の舞」を奉納し、正三商店の八塚庄三社長(76)らが玉串をささげた。祭事の後、ウナギ2匹は小矢部川に放たれた。

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