ショット1位も「なにもよくない」 松山英樹は焦りと悔しさを残した一週間

ショットを見送る表情が厳しい(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇3Mオープン 最終日(30日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd(パー71)

「ポイントを稼ぎたいですし、いい状態でプレーしたいけど今はなかなかうまく行かない」と焦りが増す。ポイントランク上位30人が出場できる最終戦「ツアー選手権」は4週後。現状の54位ではプレーオフ2戦目「BMW選手権」のフィールドからもはじかれる。松山英樹は通算10アンダー30位で終え、「なにもよくなかった」と切り捨てた。

「ショットもパットも一週間もたない。やるべき方向は分かっているけど、今までの悪い動きが反応してしまっている状況」と初日にボギーなしの「64」をマークした勢いは失速。3日目は池に3度捕まるなどショットが乱れ「74」と後退した。

ショットが「一週間もたない」(撮影/田辺安啓(JJ))

ショットのスコアへの貢献度を示すスタッツ「ストロークゲインド ティ・トゥ・グリーン」は初日(+7.39)に続き、最終日も全体1位(+4.06)をマークしたが、納得できる内容には遠い(4日間で5位/+8.156)。序盤からショットでチャンスを作ったこの日、球を見送り首をひねった回数は少なくなかった。

ボギーを叩いた7番はティショットを右に曲げて1Wを振り上げた。1.5mにつけてバーディを奪った8番(パー3)も、ティショットの着弾を確認する前にもどかし気にクラブを振った。前週のメジャー「全英オープン」で入ったパッティングもこの日はなかなか決まってくれず、1番で4m、3番で3mにつけたチャンスは一筋逸れて入らない。5バーディ、1ボギー「67」とロースコアには及ばなかった。

残り2試合が踏ん張りどころ(撮影/田辺安啓(JJ))

「苦しいけど、なにか良いきっかけがあれば上にはいけると思う」。今大会を終えてポイントランクは56位に後退した。次週「ウィンダム選手権」、上位70位が出場できるプレーオフ初戦「フェデックス・セントジュード選手権」の2試合で、10年連続での最終戦出場に望みをかける。(ミネソタ州ブレイン/谷口愛純)

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