大分県ラージボール卓球同好会が20周年 豊後大野市で式典「活躍さらに」【大分県】

20周年記念式には県内各地から61人が集まった=豊後大野市三重町の大原総合体育館
記念式で感謝状を贈られ、謝辞を述べる最高齢の吉永勝之さん
記念式後、ダブルスの試合を楽しむ選手

 【豊後大野】県ラージボール卓球同好会(合沢郁夫会長、72人)が20周年を迎えた。所属クラブの枠を超えて多くの選手と試合ができ、相性のいいダブルスペアも見つけられるため発足後、県内の競技レベルが向上。九州トップクラスになったという。豊後大野市で20周年記念式があり、全国レベルの選手を輩出してきた歴史を振り返り、さらなる活躍を誓った。

 ラージボールは通常の卓球よりも直径が4ミリ大きく、重さが0.3~0.5グラム軽いボールを使用。空気抵抗が大きいため速度が遅く、回転数が少ない。ラリーが続きやすく、競技の面白さを味わえるため高齢者や初心者に人気がある。

 同会は2003年に発足。当時の県卓球連盟理事長から競技力アップを求められた常任理事(当時)の吉永勝之さん(85)=大分市明野東=が、複数の県の取り組みなどを研究して立ち上げた。

 現在、レベルごとに9部(各8人)まであり、年齢や性別、所属クラブに関係なく月1回、リーグ戦をして順位を決定。Jリーグを参考に、3カ月ごとに上下2人ずつを入れ替えている。試合は豊後大野、大分両市の体育館で行っている。

 今月中旬、豊後大野市三重町の大原総合体育館であった式には61人が参加。合沢会長(63)=大分市迫=が発足当初から所属する会員ら7人に感謝状を手渡した。被表彰者を代表して最高齢の吉永さんが「80代まで試合ができるスポーツは卓球だけ。米寿まで頑張る」と決意を述べた。

 その後、ダブルスで爽やかな汗をかき、懇親会も開かれた。

 合沢会長は「楽しく笑い、体を動かせば認知症も防げる。生涯スポーツとしてこれからも会を盛り上げていきたい」と話した。

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