脱炭素へ理解深めて 宮古市などが道の駅たろうでフェスタ

環境に優しいグリーンスローモビリティに試乗する来場者

 宮古市などは30日、地域脱炭素の推進に向けた啓発イベント「脱炭素フェスタ」を同市田老の道の駅たろうで開いた。

 地域脱炭素の必要性や市の取り組みを解説するブースを設置。市脱炭素地域づくり協議会を構成する企業の社員は、市全体で市外に支払うエネルギー代金は年間で推計139億円に上ると示し「このうちいくらかでも市内で調達できれば、地元の経済も潤い、地域課題も解決できる」と、エネルギーの地産地消を目指すことを説いた。

 市内で実証運行中の低速電動車「グリーンスローモビリティ」に試乗した鈴木志麻君(田老一小4年)は「開放的で海風が気持ちよかった」と感想を語り、会社員の父辰徳さん(36)は「会社でSDGsを進めており、環境問題には関心がある。一人一人ができることを考えていくことが大事だ」とうなずいた。

© 株式会社岩手日報社