北海道蘭越町で地熱資源調査の掘削作業中に蒸気が噴出した問題で、同町は31日までに、町内で飲用として用いられている3カ所の井戸の水から、飲料水の基準値を若干超えるヒ素を検出したと明らかにした。健康被害は確認されていない。噴出した蒸気との因果関係は明らかになっておらず、検査を継続する方針。
蘭越町によると、今月27日、希望した24世帯がそれぞれ設置・使用している井戸水の成分検査を実施していた。基準値を超えるヒ素が検出された井戸を使っている3世帯に対しては「健康を害する恐れがある」として飲用の中止を呼びかけた。
