ワークシートを使って夏休みの自由研究がびっくりするほど簡単に完成!? 本を読み、書き方を参考に記入していくだけの便利な自由研究ワークシートシリーズ。今回はフレーベル館の『しぜん-キンダーブック』を使った自由研究の第1回(全3回予定)です。
『しぜん-キンダーブック くさきぞめ』を読み、実際に布を染める作業をしてみましょう。そして作業の手順、どんな色に染まったか、気づいたことなどをまとめて自由研究を完成させてみましょう。
ワークシートを使ってらくらく自由研究
- ワークシートは2種類あります(基本版と応用版)
- 基本版を使えば簡単に自由研究が完成します!
- 基本版で物足りない人は応用版を使ってみましょう。
ワークシート 基本版
- A4でプリントして使います。
- 題名、名前、本の紹介、発見、感想の項目があり、これらを埋めるだけで、完成します。
- 下の「」を参考に自由研究を仕上げましょう!
ワークシート応用版
- A3でプリントして使います。
- 基本版に加え、フリースペースがあります。
- 本に書いてあることを実際にやってみたり、イラストを描いたり、自由に使ってOK!
- いろいろ工夫して自由研究を完成させましょう!
- 応用編については、「」を見てください。
今回使う本『くさきぞめ』(しぜん-キンダーブック2022年10月号)
今回の自由研究に使った本は、『くさきぞめ』(しぜん-キンダーブック2022年10月号)です。
草木染めは、植物からとれる自然の色を布などに染める手法です。実際に染めるときにつかう、材料や工程を細かく紹介しているので初めてでも挑戦しやすくなっています。
指導/山崎和樹 写真/山本明義
発行年月:2022年10月
『くさきぞめ』(しぜん-キンダーブック2022年10月号)を フレーベル館公式オンラインショップ つばめのおうちで探す
『しぜん-キンダーブック』とは?
『しぜん-キンダーブック』は、フレーベル館発行の月刊科学絵本です。
毎月、生き物や植物、食べ物や科学など、身のまわりの自然のなかから、ひとつのテーマを選び、深く掘り下げて紹介しています。
身近な環境から子どもの好奇心や探究心を引き出せるような構成で、より深い知識や実体験につながるような工夫もなされているので、今回のような自由研究のテーマ探しにもぴったりです。
『しぜん-キンダーブック』について、詳しくはキンダーブックの公式サイトをご覧ください。
『しぜん-キンダーブック』のバックナンバーや年間購読については、フレーベル館公式オンラインショップ つばめのおうち をご覧ください。
自由研究をやってみよう! 基本編
では、早速ワークシートを使って自由研究を始めてみましょう!
※おうちの方は、ヒントや例文を見て手伝ってあげてください。
「題名」欄の書き方
自由研究の題名を書きましょう。本を読んでなにか気付いたところを自由研究にするのならば、「『◯◯(本の名前)』を読んで」など、実際になにかしてみたなら「『◯◯(本の名前)』を読んで◯◯をしました」など。
題名の例
- 『◯◯(本の名前)』を読んで
- 『◯◯(本の名前)』を読んで◯◯をしました
「本の紹介」欄の書き方
本の内容紹介、作者の名前などを書きます。どうしてこの本を読もうと思ったかの理由などを書いてもOKですよ。
例文
赤字の部分は自分のことばに変えて書いてみましょう。
- 読んだ本は『くさきぞめ』(しぜん-キンダーブック2022年10月号)です。植物を使って布を染める方法がのっています。いえにもあるたまねぎやコーヒーでぬのをそめられることをしり、じぶんでもやってみようとおもってこの本を読んでみようと思いました。
- 読んだ本は『くさきぞめ』(しぜん-キンダーブック2022年10月号)です。しょくぶつによってそまるいろがちがうのがおもしろいので読んでみようと思いました。
「発見」欄の書き方
本を読んで気付いたこと、新しく知ったことを書きましょう。絵を描いてもいいですよ。次のヒントと例文を参考に考えてみましょう。
ヒント
- 草や木を使って、布を染めることができるのを知っていましたか?
- 植物の色と、染まる色は同じ色ですか?
- 布の種類が違っても染まり方は同じですか?
例文
赤字の部分は自分のことばに変えて書いてみましょう
- この本を読んで、草や木で布を染めることができることをしりました。
- 染めるときに使う草や木の色と、染めたときの色が違うことがわかりました。
- 綿と絹では染まったときの色が違うことがわかりました。
- ばいせんざいを使うとぜんぜん違う色になることがあるのがびっくりしました。
「感想」欄の書き方
本を読んだ感想を書きましょう。読んだ後に思ったことや、読む前と考えが変わったことなどを書きましょう。
ヒント
- くさきぞめに興味を持てましたか?
- くさきぞめで染めた色をどう思いますか?
- くさきぞめをやってみてどうでしたか?(自分で実験した場合)
- 想像した色と同じ色に染まりましたか?(自分で実験した場合)
例文
赤字の部分は自分のことばに変えて書いてみましょう
- たまねぎのかわや、コーヒーで染められると知り、自分でもやってみたいと思いました。
- くさきぞめの色はきれいだと思いました。
- をきれいに染めるには、布を染まりやすくしたりする準備が大切ということがわかりました。
- せんりょうだけではなく、とうにゅうやみょうばんなどが必要だということがわかりました。
- 色をつけたくない所にはせんりょうがつかないようにすればよいということがわかりました。
- 最初は本当に染まるか心配だったけど、思った色に染まってうれしかったです。
自由研究が完成!
全て書き終えたら自由研究が完成です。上手くできましたか?
しっかり本を読んで得た知識を書き出すだけでも、十分な自由研究となります。
もし、自由研究は何にしようかと悩んでいたり、夏休みの残りが少なくて焦っているときなどは、今回のワークシートをぜひ活用してみてください。
自由研究をやってみよう! 応用編
応用版のワークシートには、基本版の内容にプラスして、フリースペースがあります。本の内容に沿って実際に何かをやってみた過程を書いたり、気づいたことを絵に描いてみたり、自由に使ってみましょう。
実際に「くさきぞめ」をやってみたよ!
今回、小学校2年生の花子さんが「くさきぞめ」にチャレンジしました!
日頃からファッションにこだわる自称おしゃれ女子なので、この本で昔の人は「くさきぞめ」でおしゃれを楽しんでいたことを知り、興味しんしん。
どんな様子だったのか見てみましょう!
どれをやろうかな
うめの木やべにばなの花で染まるピンクも可愛いけど、家にあるたまねぎの皮を使って染めてみることにしました。
道具と材料を揃えて自由研究開始!
用意するもの
- たまねぎの皮
- ガーゼのハンカチ
- 豆乳
- ミョウバン
- なべ
- ボウル
- トング
- 洗濯用ネット
- 輪ゴム
- ペットボトルのふた
- 洗濯バサミ
ミョウバンはスーパーのお漬物コーナーにありました! ガーゼのハンカチは赤ちゃんの頃、沐浴に使っていたものを活用しました。
ヒント
- 初めて使う材料や道具はありましたか?
- 各過程で写真を撮っておきましょう(撮影は大人が手伝ってあげてもいいですね)
よく染まるように準備をしよう
ボウルに豆乳と水を入れて混ぜ、布を浸してからよく絞って乾かします。豆乳は染料と布を結びつきやすくしてくれます。
模様をつけよう
ガーゼを輪ゴムや洗濯バサミで留めたり、ペットボトルのふたをかぶせて輪ゴムで留めたり。身近にあるものを使って、模様をつけてみましょう! 留めることでどうして模様になるのかな?
染めてみよう
大きな鍋に水を入れ、洗濯用ネットに入れたたまねぎの皮を30分ほど煮ます。ある程度冷めてから、ガーゼを投入! しっかり染まるように浸します。
火を使うところや熱いお湯を使うところは、大人の人に手伝ってもらいましょう。
煮出したお湯の色は、麦茶のような茶色です!
ミョウバンを溶かしたぬるま湯にガーゼを入れて30分ほど置いたあと、よ〜く水洗いします。
できました!
夏らしく、きれいな黄色に染まりました! 逆に輪ゴムや洗濯バサミなどで留めたところは染まらずに、かわいい模様になりました。
ワークシートをつくろう
さぁ、ここまでのことをまとめましょう。作業工程の写真を撮っておき、おもしろかったところや難しく感じたところなどをメモしておくとスムーズに進められますよ。
本の紹介や発見、感想は「自由研究をやってみよう!基本編」を参考に自由研究を仕上げましょう!
自由研究が完成!
ワークシートを仕上げたら自由研究の完成です! フリースペースには作業している姿や工程を、写真を使ってまとめました。これで、立派な自由研究の完成です!
応用編を一日ですべて終わらせたい場合は、午前中にくさきぞめ、午後からワークシートと、メリハリをつけるとよさそうです。
まとめ
小学生の夏休みあるある、多くの家庭が頭を悩ます宿題が「自由研究」ではないでしょうか。実験や観察など完成までに何日もかかったり、大掛かりな工作など手間がかかるものをイメージする人も多いのでは? ASOPPA!特製の【ワークシート】を使えば、「自由研究」の要点を簡単にまとめることができるので、書き方例やヒントを参考にして、ぜひ応用版にチャレンジしてみてください。 どうしても時間がないときは、最短45分で完成する簡易版を使うことで親の負担も少なく自由研究が完成しますよ。 「自由研究」が完成したら、がんばった子どもを思いっきり褒めてあげたいですね。 文/Ai Kano