浦和で行列!老舗ウナギ料理屋にぎわう 前日完売も たれ付けは計3度、1度目色付け、2度目味付け、3度目は

丁寧にウナギを焼き上げる職人=30日午前、さいたま市浦和区仲町の山崎屋

 土用の丑(うし)の日の30日、埼玉県さいたま市浦和区のウナギ料理屋「山崎屋」では、朝3時から仕込みを始めた。最高気温が37.9度と猛暑日を記録する中、ウナギを食べに来る客で行列ができていた。

 この日は持ち帰り用600食、店内用300食の国産ウナギを仕入れた。持ち帰りは事前予約制で、前日には完売するほど人気だ。

 浦和で唯一江戸時代から続く山崎屋のウナギは、3度たれを付けることで香りが引き立つ。1度目は「色付け」、2度目は「味付け」、3度目は「香り付け」。江戸時代から継ぎ足してきた甘さを抑えたたれを使うことでウナギ本来の味を楽しめる。

 常務取締役の椎名浩文さん(53)は「暑い夏を栄養が豊富なウナギで乗り切ってほしい」と語った。

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