コラソン、執念のドロー 福井永平寺に30-30 一進一退守り抜く

 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは30日、石垣市中央運動公園総合体育館で福井永平寺ブルーサンダーと今季第5戦を行い、30―30で引き分けた。コラソンの通算成績は1分4敗となった。前半は序盤から相手GKの好セーブでコラソンのシュートがことごとく止められ、その間の6連続失点が響き10―14で折り返す。後半はお互いに点の取り合いとなったが、パン・エンジャー(潘恩傑)、東江太輝、髙橋翼の3連続得点で1点差まで詰める。その後、堤裕太の得点で同点に追いつくとそのまま接戦になる。終了間際にリードされるも、東江が得点を決めて、相手の攻撃を守り抜き同点で終えた。福井永平寺の山城翔(美東中―コザ高―中部大出)は出場したが、得点はなかった。コラソンは次戦、8月5日午後1時から愛知県の豊田合成記念体育館エントリオで豊田合成ブルーファルコンと対戦する。

 後半、執念の追い上げで琉球コラソンが今季初の勝ち点を獲得した。最大7点差をつけられたが、主将の東江太輝や佐藤草太の得点で盛り返し、引き分けに持ち込んだ。監督も選手も粘った末の勝ち点1獲得を前向きに捉えた。

 前半の立ち上がり、相手に守備網を突破され次々と失点をした。コラソンのシュートは相手GKの好守に阻まれ、約9分30秒もの間、無得点だった。「リスクのあるロングシュートを選択してしまった。もっとサイドやポストを使ってノーマークを選んでいれば」と東江は反省する。

 4点ビハインドで迎えた後半、コラソンは守備のラインを上げて、高い位置から相手にプレッシャーをかけた。突破されてもGKの衣笠友貴が好セーブを連発。衣笠は「チーム全員が同じベクトルを向いていた」と、守備面での手応えを感じた。

 攻撃でも各選手が積極的に切り込み、シュートを放った。堤裕太が同点シュートを決め、チームを鼓舞。追い上げムードの中、東江が24点目のシュートを決め逆転に成功した。

 その後は一進一退の攻防となり、1点を追う残り時間15秒の場面で東江がシュートをねじ込み、勝ち点1をたぐりよせた。「負けなかったことは次につながる」。東江は勝ち点獲得を評価し、次戦で今季初勝利を目指す。

 (照屋大哲)

▽男子
琉球コラソン(1)
30―30(10―14,20―16)
福井永平寺ブルーサンダー(1)
粘り強さ戻る
 東江正作監督(琉球コラソン)の話 1勝は簡単ではない。よく引き分けに持ち込めた。前半は相手GKの好セーブにシュートを止められたが我慢した。後半はベンチにいる選手も一体となり、追いついた。粘り強さが戻ってきた。この勝ち点1を次戦に生かしたい。

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