北海道大、6割34人が雇い止め 非正規研究者、無期雇用へ移行前

札幌市の北海道大キャンパス

 北海道大で3月末に有期雇用契約が通算10年を迎えた非正規研究者57人のうち、6割の34人が雇い止めとなっていたことが31日、大学への取材で分かった。労働契約法が定める、10年を超えた場合に無期雇用への転換を申請できる無期転換ルールは4月から適用され、各地で雇い止めが起きる恐れが指摘されていた。

 大学によると、34人のうち6月16日時点で転職したのは9人、求職中は15人。残る10人は就職状況が不明。昨年5月以降、雇用期間が10年となる年度末を待たずに退職した研究者も15人いた。人事担当者は「本人との合意に基づく雇用期間の終了で、適切に対応している」としている。

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