沖縄SV1点差で惜敗 浦安に1-2 サッカーJFL 次につながる一戦

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは30日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場でブリオベッカ浦安と対戦し1―2で敗れた。通算成績は2勝12敗3分けで勝ち点は9のまま、順位は最下位の15位。

 前半はコーナーキックやサイドから攻め込むも好機を生かせず、0―0で折り返した。後半6分に飯島翼が左サイドから上げたパスを相手GKがはじき、そのボールを一木立一が蹴り込んで先制した。しかし直後に追いつかれ、同点のままアディショナルタイムを迎え、最後のワンプレーで失点を許して勝ちを奪われた。

 次戦は9月3日午後3時から、宮崎県の生目の杜運動公園陸上競技場でミネベアミツミFCと対戦する。

 沖縄SVは4試合連続無得点を阻止するも、1点差で惜敗した。先制点を奪取したが、試合終了直前に逆転を許した。それでも点を取る力を示し、次へとつながる一戦となった。

 双方一歩も譲らず無得点で始まった後半の6分、縦のパスを受けた飯島翼が左サイドから攻め上がる。ゴール前へパスをつなぐも相手GKがクリアした。そこに飛びこんできた一木立一がノーマークでシュートし、沈黙を破る先制点を浴びせた。だが流れをつかみかけた直後、相手のヘディングシュートで追いつかれる。その後、失点こそしないが得点圏への進入を許し、クロスバーやポストすれすれを通るシュートを何度も受けた。

 沖縄SVは勝ち越し点を奪えず「球際での競り合いでは互角だが、球は枠の外へ行った」と一木はシュートの質を分析した。点が取れないまま後半アディショナルタイムを迎え、最後のワンプレーでシュートを決められた。

 髙原直泰監督は先制直後の失点を「気の緩み、安心感が出てしまった」と振り返る。次戦までは約1カ月の時間がある。白星を重ねて順位を上げるためにも、試合で得た課題や成果と向き合い成長につなげることが欠かせない。

 (名波一樹)

ブリオベッカ浦安(23)
 2―1(0―0,2―1)
沖縄SV(9)

差が順位に反映
 髙原直泰監督(沖縄SV)の話 内容的にはどちらに転んでもおかしくなかったが、そこで決めた浦安との差が順位に反映されている。好機を今日は点へつなげられたが、勝ち点を得られなかった。チームを信じて、中断明けに向けて準備したい。

勝ちを狙って戦った
 都並敏史監督(ブリオベッカ浦安)の話 暑さなど選手にとって厳しい部分もあったが、運がこちらに向いてきた。3バックから4バックに変え、距離感の差から先制を許した。セットプレーでの得点を期待し、負けないようにしながら勝ちを狙って戦った。

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