「もっともっとできた」先発でベルギーデビューの伊藤涼太郎は悔しさ滲ませる、その中で「ビックリした」と驚いたのは?

[写真:©STVV]

シント=トロイデンで初の海外挑戦となったMF伊藤涼太郎が、デビュー戦を振り返った。

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30日、シント=トロイデンはスタンダール・リエージュとのジュピラー・プロ・リーグ開幕戦をホームで戦った。

開幕直前に横浜F・マリノスからMF藤田譲瑠チマも加入した中、今シーズンは日本人7人体制で開幕を迎えた。

日本代表GKシュミット・ダニエル、そして伊藤が先発出場。ベンチにFW岡崎慎司、MF山本理仁、DF橋岡大樹が入り、橋岡以外は出場。また、藤田と同じく今夏加入のDF小川諒也はメンバー外となった。

スタンダール・リエージュには日本代表MF川辺駿が先発し、こちらもベルギーデビュー。日本人対決も実現した中、チャンスは生かせず。それでも86分にアブバカリ・コイタがネットを揺らし、1-0で勝利を収めた。

開幕戦でスタメンデビューを果たした伊藤は、試合後にクラブのインタビューに応じ、自身の海外デビュー戦とチームの勝利を振り返った。

「チームとして勝てたということはもちろん大事なことですし嬉しいことですが、個人的にはもっともっとできたかなというのはあります」

「結果は残したかったので、嬉しい反面、悔しさも残ったという感じです」

アルビレックス新潟ではトップ下のポジションを務めていた伊藤だが、この日は[3-4-2-1]のボランチの一角で先発出場を果たす。

ボランチのコンビを組んだマティアス・デロージについては「彼のプレーはプレシーズンでも見てきましたし、ある程度特徴もわかっているので、すごくやりやすさを感じていました」とコメント。守備的なボランチでもあるデロージとのコンビを語り、「タイプは僕と違うので、同じ役割を担わない選手として、お互いを分かり合える、僕が受けたいポジションとかも分かってくれるので、非常にやりやすかったです」と手応えを口にした。

また、ポゼッションをするにあたり、中盤は試合中に流動的に動き、インサイドハーフの位置でもプレーした伊藤。初のベルギーでのプレーについては「相手の強度が高く、自分がターンした時にボールを奪われることがあったので、そこの強度というのはビックリした部分ではあります」と、中盤の強度の高さに驚いたと振り返った。

一方で、「攻撃に関わるところ、ビルドアップや相手をかわすところは多少できていたと思うので、今度はそれをしっかり結果に繋げたいと思います」と、チームが掲げる攻撃的なサッカーでは良さを出せる手応えもあったようだ。

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