米ニューヨークの地下鉄が、線路への転落を防ぐ可動式ホーム柵を初めて導入する。利用者の女性がホームから突き落とされ電車にはねられて亡くなる事件が昨年1月に起きており、安全対策を強化する。ただ設置するのは2~3駅だけで、東京など他の主要都市の地下鉄と比べ「対応が不十分だ」との声もある。
運営する都市圏交通公社によると、設置工事は来年にも始まる見通し。予算が1億ドル(約140億円)程度に限られるため「3駅への設置を目指すが、工事費用次第で2駅にとどまる可能性がある」という。
柵の設置にはホームに利用者の待機空間が十分確保されることなどが必要。条件を満たすのは128駅にとどまる。