林を散策中、マダニにかまれたか 30代男性が「日本紅斑熱」感染 2023年静岡県内4例目

静岡県は7月31日、中部保健所管内在住の30代の男性がマダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に感染したと発表しました。

県によりますと、30代の男性は7月22日から発熱、発疹の症状があり、26日に医療機関を受診し入院しました。男性はマダニにかまれた自覚はなかったということですが、左足首にマダニの刺し口があり、林の散策をしていたことから検査を行ったところ、28日に「日本紅斑熱」だと確認されました。男性はすでに退院し、快方に向かっているとうことです。

「日本紅斑熱」は、病原体をもつマダニにかまれることで感染し、高熱や発疹の症状が出て、重症化した場合は死に至ることもあります。県内では2023年に入り4例目です。2018年以降、今回を含む38例が確認され、そのうち死亡例は2例です。

マダニの活動は秋まで盛んといわれていて、静岡県は、野山や草むらに入る場合は、長袖や長ズボンを履いて肌の露出を少なくするなど注意を呼び掛けています。

マダニ

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