「隅田川花火大会」来場者103万人のマナーは…? 大会終了後に現地で感じた“意外な印象”

花火大会終了後に浅草駅方面へ向かう人々(弁護士JP編集部)

7月29日、4年ぶりに開催された隅田川花火大会には約103万人の観客が訪れたという。事前に心配されていた群衆事故のような“大混乱”は起きず無事に終了したとみられるが、当日の街の様子はどうだったのだろうか。大会開始前と終了後の浅草を歩いてみた。

隅田公園には“場所取り”のレジャーシートが

大会開始7時間前の12時頃に東京メトロ銀座線で浅草駅へ向かうと、人手は普段よりやや多く感じるものの、人の流れはスムーズだった。

浅草駅すぐの吾妻橋交差点。中央下の段ボールには無料配布のうちわが入っていた(弁護士JP編集部)

浅草駅から隅田公園へ移動すると、すでに場所取りのブルーシートが数多く敷かれていた。

この日の東京の最高気温は35.7℃。じっとしているだけでも体力が奪われていく(弁護士JP編集部)
川沿いの遊歩道「隅田川テラス」は前日夕方から終日立ち入り禁止となっていた(弁護士JP編集部)
立ち入り禁止となった「隅田川テラス」。奥に見える「桜橋」のたもとに浮かぶ“人口島”は第一会場の打ち上げ場所(弁護士JP編集部)

花火大会終了後の浅草を歩いてみると…

花火大会終了後、再び浅草の街を歩いてみると、車両の通行が規制され“ホコ天”となった道路は、浅草駅方面に向かうたくさんの人々であふれかえっていた。

言問橋付近の交差点。写真奥が浅草駅方面(弁護士JP編集部)
コンビニエンスストア前には入店待ちの人だかりが(弁護士JP編集部)
コンビニ店内のトイレは使用禁止に(弁護士JP編集部)
消防車が出動(弁護士JP編集部)
疲れて座り込む人々(弁護士JP編集部)

人々の列から離れて周辺を歩いてみると、やはりある程度のゴミが道端に取り残されていた。

行き場所を失ったお酒の空き缶など(弁護士JP編集部)
ミニサイズのイスも“お役御免”に(弁護士JP編集部)
つい先ほどまで人が座っていたとおぼしきレジャーシート(弁護士JP編集部)

ただし、これらはゴミが放置されていた一部の場所を写したものであって、街をぐるりと歩いた印象としては「思ったよりゴミが落ちていない」というのが正直なところ。

日中に場所取りのレジャーシートが敷き詰められていた場所にはゴミひとつ落ちていなかった(弁護士JP編集部)
仮設トイレ周辺もきれいな状態(弁護士JP編集部)
多少のゴミは放置されつつも、「立入禁止」のロープ内にゴミが散乱している状況は見当たらなかった(弁護士JP編集部)

もちろん、ゴミの放置が許されないことは大前提であるが、約103万人もの人々が密集していたという背景を考えれば、比較的マナーは守られたという見方もできるのではないだろうか。

当然ながら混雑はしたものの、大きな混乱もなく大会が終了したことは、警備にあたった警察、大会運営スタッフ、ボランティアたちの努力のたまものであろう。来年も再来年も、この夏の風物詩が続いていくことを願う。

© 弁護士JP株式会社