武田真一アナ 良い汗、悪い汗、そして急な汗と火照り=『ホットフラッシュ』について学ぶ(DayDay.)

7月19日(水)に放送された、日本テレビ系情報番組『DayDay.』(月~金午前9時から)では、『汗の悩み&疑問』について特集。専門家の解説のもと、良い汗をかく方法やホットフラッシュなど、汗にまつわる詳しい対策方法について紹介した。

■その汗、良い汗?悪い汗?

早稲田大学人間科学学術院(体温・体液研究室)の永島計教授がVTR出演。永島教授によると、汗はとても強力な体温調節の手段で、素晴らしい仕組みだという。

早稲田大学人間科学学術院 永島計教授

番組が行った街頭調査で「年齢と共にベタベタする汗をかく」との声が上がった。永島教授は、良い汗か悪い汗か問われると、「(ベタベタする汗は)どちらかというと悪い汗」と答えた。

この悩みに対して永島教授は、「年をとってくるとどうしても汗腺の機能が落ち、ベタベタの汗が出てしまう」と説明。汗腺が衰えると、体内に塩分を吸収する機能が弱まり、塩分が体外に多く出てしまうという。

■良い汗をかくには?

とりあえず汗をかく行為をすること。一番効率が良いのは、運動で暑熱順化(人間が暑さに慣れること)を進めること。発汗習慣をつけることで、塩分濃度の少ない良い汗をかく働きにつながるという。

暑熱順化の方法として、番組では以下の方法が紹介された。

① 軽く息が切れるくらいの運動を30分以上行う
② 水分補給しながら汗をかく程度の半身浴

■『ホットフラッシュ』とは?

また、街頭調査で「暑くないのに汗が出る」という声が上がった。これは、50代前半女性の約2人に1人が経験している、『ホットフラッシュ』という症状で、更年期に起こる不調が原因の可能性もあるという。

そこで、よしかた産婦人科の院長、善方裕美先生がスタジオに生出演し『ホットフラッシュ』について解説した。

よしかた産婦人科院長 善方裕美先生
『ホットフラッシュ』とは

善方先生によると、「ホットフラッシュの症状は、急に暑くなったと思うと、それが急に冷めて寒く感じてしまったり、顔がほてるだけでなく、手や胸、体中とか、人によっては様々」と説明。続けて、「基本的には更年期に起こる症状として特徴的だが、自律神経の不調なので若い方にも起こることもあります」と説明した。

さらに、男性にも起こるのか?という質問に対し、「男性更年期というものがあり、加齢によって男性ホルモンがあまり出なくなることが原因で、ホットフラッシュになることもある」と答えた。

ホットフラッシュの対処法として、「本当にしんどくて更年期障害かもという方は婦人科での治療を勧める」という。そこまでではない方に対しては以下の対策が紹介された。

『ホットフラッシュ』の対処法

自律神経の調節がうまくいかない状態だと、血管を収縮させたり拡張させたりする機能がうまくできなくなるという。血管が開いて『ホットフラッシュ』が起きるため、後頭部やこめかみ、額を冷やすことで血管を引き締める対処法を説明。また、顔以外で起こる『ホットフラッシュ』の対処法は、「首・脇・足の付け根を冷やし、体の深部温度を下げる」ことが挙げられた。

■更年期の不調 どう向き合う?「おすすめの食材」

善方先生は「大豆製品がおすすめ」「大豆製品の中にあるイソフラボンは腸内細菌により分解されると、エクオールという物質に変わる」「エクオールは女性ホルモンに似た働きをするので更年期症状を和らげることが期待できる」と説明。

更年期障害を和らげる食材

ただし、体内でエクオールを作れる人は、日本人は2人に1人。その場合は、エクオールの成分が入ったサプリメントで摂取する方法もあると説明した。

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