「非常に強い台風」沖縄へ 災害警戒、影響長引く恐れ

台風6号の5日先予想進路(31日18時現在)

 大型で非常に強い台風6号は31日、沖縄県・南大東島の南を北寄りに進んだ。勢力を維持したまま8月2日にかけ、沖縄にかなり接近する見込み。東シナ海で速度が遅くなるため、沖縄や鹿児島県の奄美地方は3日以降も大荒れとなり、影響が長引く恐れがある。気象庁は暴風や高波、高潮に厳重警戒を呼びかけた。

 沖縄や奄美では3日にかけて大雨の恐れがあり、土砂災害や浸水、河川の増水、氾濫に警戒が必要だ。九州南部では高波に注意を求めている。

 全日空と日航によると、8月1日は両社とも那覇空港発着の全便が欠航するなど、計約3万人以上に影響する見通し。政府は7月31日午後、首相官邸の危機管理センターに台風6号に関する情報連絡室を設置した。

 台風6号は31日午後9時現在、南大東島の南を時速約15キロで北北西へ進んだ。

 気象庁によると、台風6号は7月31日午後の観測で「大型で強い」から、「大型で非常に強い」に変わった。

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