【台風情報】非常に強い台風6号進路予想 沖縄直撃後に日本列島に接近か 九州など西日本に向かう可能性 気象庁&欧米予想は

台風は非常に強い勢力に 沖縄直撃後に西日本接近のおそれ

大型の台風6号は、31日午後5時には非常に強い勢力となっています。中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は45m/sで、瞬間的には60m/sとなっています。衛星画像をみると台風の目がハッキリと確認できます。

先週末の進路予想では沖縄付近を通過後、そのまま中国大陸方面へと進む予想となっていました。夏の高気圧が強いために近づけないとみられていたためです。

しかし最新の進路予想では変化がみられています。沖縄を通過したあとには動きがゆっくりとなり、次第に進路を北寄りへと変えて東シナ海を北上する可能性が示されるようになりました。今週末から夏の高気圧の張り出しが弱まる可能性が出てきているためです。

5日先の予報円がかなり大きいことからもわかるように、台風6号がどのように進むのか、予報にまだブレ幅が非常に大きいため進路が定まっていない状況ですが、5日後のその先はどのように進む可能性があるのでしょうか。気象庁や海外予報機関の予想を参考に見ていきます。

ヨーロッパ&アメリカの進路予想にも変化 西日本に接近のおそれ

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきがどのようになっているのでしょうか。

アメリカ海洋大気庁の数値予報モデルの結果です。進むコースのバラツキが大きくなっていますが、数日前よりも東シナ海、そして九州付近を北上する計算結果が多く示されています。

ヨーロッパ中期予報センターの台風6号に関するアンサンブル予想です。ラインの1つひとつが計算結果です。沖縄付近に来たあとの進路予想がバラバラとなっています。中国大陸に進む予想もあれば東シナ海を北上する予想、また九州方面へ進む予想などバラバラです。それだけ進路予想にブレ幅が出ていることを示しています。

まずは沖縄方面で台風へ警戒する必要がありますが、その後は台風6号の進路次第にによっては今週末以降、全国的に天気の傾向がガラッと変わる可能性があります。

まだ進路予想にかなりブレ幅がある段階ですので確定的なことは言えませんが、沖縄以外でも台風の影響が出てくる可能性も出ています。最新の台風情報にご留意ください。

© 株式会社中国放送