「改革が仙台にも届き始めた」仙台市議会議員選挙を受けて日本維新の会

仙台市議会議員選挙の結果について日本維新の会、自民党、立憲民主党に聞きました。躍進した日本維新の会は「自分たちが行ってきた改革が仙台にも届き始めた結果」と評価しています。

日本維新の会県組織宮城維新の会早坂敦代表「大きな戦いをやったと思う。政令市の戦い。次の衆議院選も必ず力になると、僕は確信している。日本維新の会は是々非々ですから、良いものは良いと思うが断固たる維新の精神スピリッツを忘れずに戦う時は戦う、そういう姿勢でいきたい」

3つ議席を減らした自民党は、宮城県議会議員選挙や衆議院議員選挙に向けて維新への警戒感をあらわにします。

自民党県連高橋伸二幹事長「私たちからすれば、脅威になってくると考えます。維新というブランドが確立されつつあるのかなと」 1議席を減らした立憲民主党も、自民党と日本維新の会との間で埋没することを警戒します。

立憲民主党県連鎌田さゆり選挙対策委員長「(維新の)全国的な流れがいよいよ東北、仙台にも入ってきたということはちゃんと認めて、真面目に真摯に私たち顧みたり振り返ったりしなければいけない」

専門家は、日本維新の会が今の政治に不満な有権者の受け皿になっていく可能性があると指摘します。

東北大学大学院情報科学研究科河村和徳准教授「非自民党、非共産党の受け皿が立憲民主党ではなくて日本維新の会に切り替わっていく可能性がある。価値観的には維新に近い有権者も少なくないので、このあたりがどうなるか注目ですね」

郡仙台市長の市政への影響を聞きました。

東北大学大学院情報科学研究科河村和徳准教授「自民党と立憲民主党が仲良くやっていく市政は、そろそろ厳しくなってくる。そこに日本維新の会が「身を切る改革だ」と当然行革の話も出てくるわけですから、今後今の郡市政の中で公共事業を容易に進めづらくなる1つの力になるとみている」

郡仙台市長は、投票率が過去最低となったことについて市の選挙管理委員会に苦言を呈しました。

今回の投票率は34.30%とこれまで最も低かった前々回の35.83%を下回り、過去最低となりました。

郡仙台市長「期日前投票については、出だしがすごく良かったので順調に伸びるのではないかしらと思っていたが、真夏日、猛暑日になったら極端に少なくなってしまった」

市の選挙管理委員会に対しては、投票率アップに向けもっと工夫できたのではないかとの考えを示しました。

郡仙台市長「選管としてはさまざま取り組みを進めたのだろうと思いますけど、やはりもう少し考えてもらいたいなと思ったところです」

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