別人に有罪判決、地検が再審請求 仙台地裁、麻薬譲り受けたと

 仙台地検は31日、覚醒剤のようなものを譲り受けたとして麻薬特例法違反(譲り受け)罪で有罪が確定していた60代の男性について、譲り受けたのが別人だったため、仙台地裁に再審請求したと発表した。無罪を言い渡すべき明らかな証拠が新たに見つかったとしている。

 地検によると、宮城県石巻市の無職男性は2022年9月、同罪のほか覚醒剤取締法違反(使用)罪と合わせ懲役2年6月、執行猶予5年の有罪判決を受けた。しかし麻薬特例法違反(譲り渡し)罪で起訴されている20代男の公判前整理手続きの中で、譲り受けたのは別人だったことが明らかになった。

 地検は、譲り受けたとして30代の男を起訴した。

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