大阪のホテルに変わったサービス、使えるのは「暑い日」だけ

40度近くの猛暑が続くここ最近。そんな「暑さ」をキーワードにした珍しいサービス・・・その名も「クールダウンサービス」が、大阪・梅田のとあるホテルにある。耳馴染みのないサービスの正体を突き詰めるべく、足を運んでみた。

大阪のうめきたエリアにあるホテル「ウェスティンホテル大阪」(大阪市北区)

■ チャンスは30度以上の「暑い日」だけ

今回訪れたのは、大阪のうめきたエリアにある「ウエスティンホテル大阪」(大阪市北区)で、「クールダウンサービス」とは知る人ぞ知る「割引き」のこと。朝9時の時点での大阪府の最高気温が「30度以上」と予想される真夏日は30%、「35度以上」の猛暑日は35%割引きで、ホテルオリジナルの冷たいドリンク楽しめるというものだ(ちなみに気温は「日本気象庁」公式サイトを参照)。

「クールダウンサービス」が適用されるドリンクは全2種

この「気温」を使った関西のホテル業界でもかなり珍しいサービス、実は2013年にスタートしてはいたものの、コロナ禍を機に中止。今年4年ぶりとなる復活を果たした。

■ 梅田なのにゆったり、まるで「都会のオアシス」

会場となるのは、フロント横の「ロビーラウンジ」。天井が高く解放的な空間には自然光が差し込み、柔らかな木漏れ日がフロアを明るく照らす。大きな窓の外には「中自然の森」の木々の葉が揺れ、ここが梅田であることをすっかり忘れてしまう。

木漏れ日に包まれるロビーラウンジは、同ホテルのなかでも人気の場所

駅からほんの少し歩くだけで、こんなにも落ち着いた都会のオアシスがあったのか。その居心地の良さはお墨付きで、リピーターが多いことにも頷ける。

■ 魔法の「合言葉」を忘れないで♪

同サービス対象のドリンクは、この夏新たに登場した2種。柚子シロップやグレープフルーツジュースに、爽やかなミントの香りがマッチした「ゆずモヒート」と、希少な梅「パープルクィーン」を使用した料理長オリジナルのシロップで作る「梅スカッシュ」(いずれも定価は1600円)。どちらもサッパリしており、火照った体をクールダウンしてくれる。

「バカラ」のグラスに入ったドリンク

そしてなんとこのドリンク、なかなか普通では手に入らない「バカラ」のグラスに入っており、広報担当の岡上昌雄さんは、「せっかくお越しいただいたお客さまには、ホテルならではの非日常感を楽しんでいただきたいと思い、『バカラ』を使わせていただいております。どんどん気温が上がっているので、この先40%も考えたほうが良いでしょうか(笑)」と、笑顔を見せる。

ちなみにこの「クールダウンサービス」、ただ訪れただけでは適用されないのでご注意を! 会計時に合言葉「クールダウンサービス」を伝えることを忘れないで。期間は8月31日まで(8月5日、11〜15日は対象外)、詳細は公式サイトにて。

取材・文・写真/其田雪花

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