母親の交際相手の男「死亡させたことに間違いない」 3歳男児を浴槽に放置し溺死させた疑い

京都府警宇治署

 交際相手の長男(3)を浴槽に放置して溺死させたとして、京都府警宇治署は30日、保護責任者遺棄致死の疑いで、宇治市の建設業の男(29)を逮捕した。男は「死亡させたことに間違いありません」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は30日未明、男の自宅浴室で、交際していた京都府内の女性の男児と入浴した際、湯が張られた浴槽内に男児を放置したまま立ち去り、溺死させた疑い。

 宇治署によると、男は「午前3時ごろ、一緒に入浴し、『おもちゃがほしい』と言われ、浴室から約15~20分間離れた。見つからずに戻ったところ、男児がうつぶせで溺れていた」と供述している。浴槽には男児の首あたりまで湯が張られていたという。

 同署の説明では、同日午前3時半ごろ、男の自宅にいた男児の母が119番した。男は心臓マッサージを実施。男児は通報から約45分後、搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は溺死とみられる。男児の体に複数、あざのように皮膚が変色した箇所があったが、同署は虐待に関する相談やトラブルの情報は把握していないとしている。

 近くに住む60代男性は容疑の男について「昨年の夏、家の前で子ども向けのプールを出しているところを見たことがある。ただ、地域との関わりはなかった」と話した。

© 株式会社京都新聞社