高杉真宙、恋愛観を明かす「一目惚れの経験はまったくない」

『舞いあがれ!』(NHK)や『私のお嫁くん』(CX)など、数多くの話題作に出演する高杉真宙が、シェイクスピアの名作悲劇『ロミオとジュリエッ』に挑戦。7月31日に大阪市内で会見をおこない、大作を前にした心境や自身の「恋愛観」を語った。

舞台『ロミオとジュリエット』の取材会に登壇した高杉真宙(31日・大阪市内)

■ 「一目惚れじゃなくても夢中になることはある」

「ずっとシェイクスピア作品には出たかった。(役が)実年齢に近い方がいいと思うので、27歳でロミオを演じられるのは、運が良かったと思います」と喜ぶとともに、「台詞が本当に歌詞のようで、『好き』というだけで何十行にもなっている(笑)。いろんな比喩や表現をしたうえで(相手に)伝えるというのが、すごく魅力的」と作品のおもしろさを語った。

自身の恋愛観、そして『ロミオとジュリエット』について語る高杉真宙(31日・大阪市内)

その一方で、一目でジュリエットに恋に落ちるロミオに共感できるか? と聞かれると「僕は人でも物でも、一目惚れという経験がまったくないので、根底にあるものが違うと思うんです。でも、一目惚れじゃなくても夢中になることってあるし、共感というより、まっすぐ受け止めることが重要かなと思います」と、アプローチの方法を明かす。

■ 「僕目当てというより『作品』を観に来て」

最近はバラエティの出演も増え、高杉目当てで初めて劇場に足を運ぶ観客も増えそうだけど、高杉は「正直、僕なんか観に来なくてもいいですよ(笑)」という、大胆な一言を。

「僕目当てというより『作品』を観に来て、作品ごと愛してもらえたらうれしい。僕を通じていろんな作品に出会ってほしいし、僕もいろんな作品を伝えられたらいいなと思います」と、舞台自体を楽しんでもらえるよう願ったうえで「魅力的なロミオを演じたいし、すでにロミジュリを観たことがある人にも、楽しんでいただける舞台になれば」と希望を語った。

舞台『ロミオとジュリエット』の取材会に登壇した高杉真宙(31日・大阪市内)

高杉と藤野のほかには、矢部昌暉、新原泰佑、三浦獠太などが出演。演出は井上尊晶がつとめる。9月の東京公演を経て、大阪は9月29日~10月1日に「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)で上演。チケットは一般1万1000円ほか現在発売中。

取材・文/吉永美和子

舞台『ロミオとジュリエット』

期間:2023年9月30日(土)・10月1日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール(大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
料金:一般1万1000円、学生5500円※22歳以下

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