ニジェール大統領健在確認 クーデター後初、閣僚拘束

ニジェールの首都ニアメーに集まる軍政支持者ら=30日(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】英BBC放送は31日、西アフリカ・ニジェールのクーデターを巡り、追放を宣言され大統領府に留め置かれたままのバズム大統領の健在な様子が確認できる写真を報じた。クーデター発生後、バズム氏の姿が公になるのは初めて。首都ニアメーでバズム氏と会談した隣国チャドのデビ暫定大統領側が写真を公開したという。

 一方、ロイター通信によると、クーデターの実行組織は同日、バズム政権の石油相と鉱山相を拘束した。政権与党が発表した。バズム氏が大統領の辞任を表明しない中、バズム派への弾圧が強まっている可能性がある。

 クーデター実行組織によると同日までに、バズム政権のマスドゥ外相がバズム氏救出のため旧宗主国のフランスに攻撃を許可した。真偽は不明。同外相がマハマドゥ首相の代行として、攻撃許可書に署名したと非難した。

フランス外務省は攻撃許可の有無には言及せず、バズム政権のみをニジェールの正当な政権と認識しているとコメントした。

ニジェールの首都ニアメーで会談したバズム大統領(右)とチャドのデビ暫定大統領=31日(チャド大統領府提供、ゲッティ=共同)

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