鈴鹿8耐:TSRホンダのジョシュ・フック、参戦キャンセル。トレーニングで右肩を骨折

 7月28日、F.C.C. TSR Honda Franceは、『2023 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会』に参戦する予定だったジョシュ・フックの参戦を、怪我によりキャンセルすると発表した。

 TSRホンダから長年EWCに参戦しており、2017-2018と2022シーズンにチャンピオンを獲得しているジョシュ。2023年もレギュラーライダーとして第1戦ル・マン24時間、第2戦スパ24時間と連続で表彰台に上がっている。

 チームは、118ポイントでランキング首位のYART Yamaha Official EWC Teamから1ポイント差。24時間レースと比べて獲得ポイントが少ない鈴鹿8耐だが、3人でできるだけポイントを稼ぎたいところだった。

 そんななか、レースウイークを前にしてジョシュがトレーニング中のアクシデントにより右肩を骨折。彼が鈴鹿8耐への参戦をキャンセルすることになったとチームがアナウンスした。

 現時点ではマイク・ディ・メリオとアラン・テシェの2名体制を前提に、代替ライダーも模索しているという。ジョシュはチャンピオンシップ決定戦となる最終戦ボルドール24時間に備えて、回復に専念する。

ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)/鈴鹿8耐テスト

■ジョシュ・フック
「皆さん、こんにちは。悪い知らせなんだ。残念ながら昨日、トレーニング中のアクシデントで、肩にダメージを負ってしまったので、鈴鹿8耐には参加できなくなってしまった。昨夜、事故の直後の手術により、順調に回復に向かっているし、チャンピオンシップのかかったボルドールを100%の状態で迎えるために、アンドラに残って回復に専念することにしたんだ」

「レースを楽しみにしていてくれた、日本そして鈴鹿の皆さんに会えないのは本当に残念だけど、ここで休んでおくことはとても大切なことだと思う。マイクもアランも、そしてTSRチームもきっと僕がいなくてもいい仕事をしてくれると思う。すべてがうまくいくことを願っているし、僕もここから応援しているよ。本当にありがとう。そして、今年はその場にいられなくて本当に申し訳ない」

■藤井正和総監督
「ジョシュが怪我をしてしまった。私は即座にボルドールに向けてベストを尽くすために『鈴鹿に来るな』と言いました。鈴鹿8耐はマイクとアランを中心に戦います」

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