“学生の五輪”日本女子は中国の待つ決勝へ 出澤杏佳、各国エース下し6戦6勝の活躍<FISUワールドユニバーシティゲームズ卓球競技>

<FISUワールドユニバーシティゲームズ卓球競技 日程:2023年7月28日~8月8日 場所:成都(中国)>

7月28日より、FISUワールドユニバーシティゲームズ卓球競技が開幕した。

FISUワールドユニバーシティゲームズは、2019年まで「ユニバーシアード」という名称で開催されていた国際大会。国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する学生を対象にした大会で、「学生のオリンピック」とも呼ばれている。

2021年に開催される予定であった同大会は、新型コロナウイルスの影響で開催が延期となり、約2年越しの開催となっている。

31日までに女子団体の準決勝までが行われ、女子団体は決勝進出を決めた。

女子団体は中国との決勝へ

黒野葵衣(キヤノンメディカルシステムズ株式会社)、木村香純トップおとめピンポンズ名古屋)、出澤杏佳(専修大)、本井明梨(同志社大)、船場清華(専修大)と実業団、Tリーガー、大学生混合チームで臨む日本女子。

グループリーグから大車輪の活躍を見せているのが出澤だ。学生リーグやTリーグでも活躍し高い実力を誇る出澤は、フォアが表ソフト、バックが粒高と“初見殺し”の戦型で戦う。

海外でもその戦型は通用し、世界ランキング33位の杜凱琹(ドゥホイカン・中国香港)、同81位のアンドレア・ドラゴマン(ルーマニア)ら強敵を打ち破り、グループリーグから6戦6勝とチームの勝ち頭となっている。

脇を固める木村、黒野も勝利を重ね、タイ、スロバキア、ルーマニア、中国香港を撃破し、決勝では中国との対戦が決まっている。

中国は銭天一(チェンティエンイ・同6位)、何卓佳(フーズオジャー・同75位)ら世界トップレベルの選手らを擁しており、どのような戦いを見せるのか注目だ。

写真:銭天一(チェンティエンイ・中国)/提供:WTT

女子団体結果

グループリーグ 日本 3-1 タイ

黒野葵衣 1-3 オラワン・パラナン〇
〇出澤杏佳 3-0 SAWETTABUT Jinnipa
〇木村香純 3-0 KHETKHUAN Tamolwan
〇出澤杏佳 3-0 オラワン・パラナン

グループリーグ 日本 3-0 スロバキア

〇木村香純 3-1 GRIGELOVA Natalia
〇出澤杏佳 3-0 LABOSOVA Ema
〇黒野葵衣 3-0 HORVATHOVA Simona

準々決勝 日本 3-1 ルーマニア

〇出澤杏佳 3-1 アンドレア・ドラゴマン
黒野葵衣 0-3 アディナ・ディアコヌ〇
〇木村香純 3-0 PLAIAN Tania-maria
〇出澤杏佳 3-0 アディナ・ディアコヌ

準決勝 日本 3-0 中国香港

〇出澤杏佳 3-2 杜凱琹
〇木村香純 3-1 蘇慧音
〇黒野葵衣 3-0 林依諾

女子日本代表

黒野葵衣(キヤノンメディカルシステムズ株式会社)
木村香純(トップおとめピンポンズ名古屋)
出澤杏佳(専修大)
本井明梨(同志社大)
船場清華(専修大)

文:ラリーズ編集部

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