口を開けば愚痴ばかり…愚痴や不満を持つ人が、好意を持たれてると安心してもらえる対処法とは?【ズルい言い換え事典】

人はうなずいてもらえるだけで好意を持つ【ズルい言い換え事典】

愚痴や不満がある人の対処法

愚痴や文句ばかりに終始する人は、集団の中に必ずいるものだ。そんな人に「もういいかげんにしてくださいよ」と意見するのはNG。「拒絶された!」と思うやいなや、逆ギレされてあなたは「ひどい人」にされてしまう。

いつでもどこでも口を開けば愚痴ばかり…という人への対処法は、「うんうん」というあいづち一択。多くの人が自分の意見に同調してもらえると思うことで相手に好意を持つ。これは「好意の返報性」と言われるもので、相手が自分に好意を持ってくれていると認知することで、自分もそれにお返ししたいと思うことだ。たとえウンザリしていたとしても、「大変だったんだね…」「困ったね…」「どうすればいいんだろうね…」など、一緒に悩んでいるポーズが取れれば、なおGOOD。解決に至らなくても問題ない。悩みを共有してくれていると思うだけで、彼ら彼女らは安心感を得られるからだ。

とにかく同調する

「うん、うん」「そうなんだ」と、共感・同調することでお互いストレスから解放される。

意見するのはNG

「ちょっと愚痴っぽいんじゃない?」とか「言いすぎだよ」などと意見するのは逆効果だ。

【出典】『ズルい言い換え事典』
監修:齊藤 勇 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1943年山梨県生まれ。文学博士。対人心理学者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。立正大学心理学部名誉教授、大阪経済大学客員教授、日本ビジネス心理学会会長、日本あいづち協会理事長。

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「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとにその言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊。

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