開校1年遅れる見通し 龍澤学館・釜石市国際外語大学校

 釜石市で10月1日の開校を目指していた専門学校「釜石市国際外語大学校」は時期が1年遅れる見通しとなった。学校法人龍澤学館(盛岡市、龍沢尚孝理事長)が日本語学科の設置に必要な法務省審査を受けたが、教員態勢や施設面が課題とされ、パスできなかった。来年10月開校に向け、再度審査の手続きを行う。

 計画では、釜石市鈴子町の市教育センターを校舎とし、修学年限が1年半と2年の同学科2コースを設置。入学定員は各40人で、アジアを中心に留学生計80人の受け入れを見込む。

 外国人が留学ビザを取得するには同省の定める日本語教育機関に入学することが必要で、機関開設の審査は4月と10月の年2回。龍澤学館は昨年秋に申請したが、教員に実務経験の少ない人材が含まれている点や校舎が改修中などの要素が懸念され、3月下旬に「告示しない」との連絡があった。

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