「死活問題」「冬場の職を探さないと」。五ケ瀬町・五ケ瀬ハイランドスキー場の2年連続の営業断念が明らかになった31日、観光関係者や冬に働く季節従業員の農家らに落胆の声が広がった。「これ以上やっていけない」と廃業を考える宿泊施設も。五ケ瀬の代名詞でもあるスキー場休業の地元経済への影響は大きい。
スキー場から約6キロの同町鞍岡の宿泊施設「やまめの里」は、冬は積雪で観光客が少なく、スキー客に支えられてきた。それだけに昨冬の宿泊客は例年の1割以下。周辺道路が寸断された影響で、夏の登山客も途絶えた。秋本治代表(80)は「営業再開に望みをかけてきたが、これで廃業を考えざるを得ない」と言葉を詰まらせ、「難工事であることは理解しているが、なぜここまで時間がかかるのか」と疑問も投げかけた。
季節雇用農家に打撃 五ケ瀬スキー場、今冬も休業
- Published
- 2023/08/01 05:59 (JST)
- Updated
- 2023/08/01 10:43 (JST)
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