温泉施設でも基準超えヒ素を検出 北海道の蒸気噴出、飲用井戸水

 北海道蘭越町で地熱資源の調査掘削中に蒸気が噴出した問題で、付近の町営温泉施設「交流促進センター雪秩父」の井戸水から飲用水の基準の2.2倍となるヒ素が検出され、施設を臨時休業していたことが1日、町などへの取材で分かった。

 調査主体の三井石油開発(東京)によると、7月28日に採取した井戸水から、水道法が定める水質基準(1リットル当たり0.01ミリグラム)を上回る0.022ミリグラムのヒ素を検出した。飲用水として使われており、町は29日に施設を臨時休業した。

 町によると、29日に採取した水は基準を下回ったため、翌30日に営業を再開した。

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