西武ホールディングス(HD)がシンガポール政府系投資ファンド「GIC」に売却したホテルやレジャー施設を巡る損害保険契約の入札で、損保大手4社が事前に保険料を調整していた疑いがあることが1日、分かった。東急グループや京成電鉄でも事前の調整が明らかになっており、企業向け保険で談合行為が横行していた可能性が改めて浮き彫りとなった。
西武HDは新型コロナウイルス禍で悪化した業績を立て直すため、昨年、各地のプリンスホテルやレジャー施設をGICに売却すると発表した。
関係者によると、施設に掛ける火災保険と賠償責任保険は、複数の損保が共同で引き受ける形態だった。