京都の神社や空き家に放火疑い 追送検の大学生「ネットニュースで取り上げられたくて」

事件現場となった京都府福知山市の一宮神社

 京都府福知山市で連続して発生した放火事件で、神社や空き家など4件の放火に関わったとして、京都府警捜査1課と福知山署は1日、非現住建造物等放火や現住建造物等放火未遂などの疑いで、同市の大学生の男(19)=非現住建造物等放火などの容疑で逮捕=を追送検した。府警は同市で5~6月に相次いだ6件の不審火について、いずれも男による関与を裏付けたとしている。

 追送検容疑は、5月24日午後3時ごろ、福知山市の空き家に放火し、内壁を損傷させた。さらに、6月16日午後11時半~17日午前0時すぎ、一宮神社の瑞垣(みずがき)の一部に放火して焼損させたほか、19日に空き家と21日に民家に火を付けて一部を焦がした疑い。

 府警によると、男は「ネットニュースで取り上げられ、世間から注目されたかった」と容疑を認めている。現場へは徒歩や自転車で向かい、ライター用の液化ガスやホワイトガソリンなどをまいて、マッチやバーナーで火を付けていたという。府警は、男が6月15日に愛宕神社を全焼させ、同18日にホームセンターの段ボール箱などを燃やしたとして、非現住建造物等放火などの疑いで2回逮捕している。

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