この夏「一番移籍金を支払ったリーグ」ってどこ?世界の6カ国をランキングにした

移籍マーケットがスタートしてから1ヶ月。サウジアラビアの台頭もあって多くの大型取引が行われてきた。

今回は『Planet Football』から「7月末までに最も多くの支出をしてきたリーグはどこか」というランキングをご紹介する。

6位:ラ・リーガ

国:スペイン

支出額:2億4900万ユーロ(およそ381.14億円)

レアル・マドリーとバルセロナの両巨塔が多くの資金を使ってきた印象があるスペインのトップリーグ。ギャレス・ベイルやクリスティアーノ・ロナウド、ルイス・スアレス、ネイマール、フィリペ・コウチーニョなどを獲得した時代は終わりを告げたように見える。

レアル・マドリーは賢い補強を狙うようになり、サンティアゴ・ベルナベウを10億ユーロで改修しなければならない。そしてバルセロナは深刻な経営難の中で倹約を強いられている。

さらにアトレティコ・マドリーなど比較的恵まれたクラブを除けば、多くのチームはほとんど移籍金として支出することができない状況であり、フリーエージェントでの取引が非常に多い。

5位:サウジアラビアリーグ

国:サウジアラビア

支出額:3億ユーロ(およそ459.21億円)

1月にクリスティアーノ・ロナウドを獲得したことは、サウジアラビアリーグがこれから世界に打って出ようとしているという事実を証明する兆候であった。

カリム・ベンゼマやロベルト・フィルミーノ、エンゴロ・カンテなど多くはフリーエージェントであるが、アレックス・テレスやジョーダン・ヘンダーソン、マウコン、ルーベン・ネヴェス、セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチなどは高額な移籍金で買われている。

もしかしたらパリ・サンジェルマンからキリアン・エムバペがやってくるかもしれない…とも言われているが、もしこれが実現するようならばこの数字が一気に3億ユーロ増えることになる。

4位:ブンデスリーガ

国:ドイツ

支出額:4億4800万ユーロ(およそ685.75億円)

例年通り、ドイツ・ブンデスリーガは夏になると多くの選手がステップアップとしてスペインやイングランドへと去っていく。ジュード・ベリンガムやドミニク・ショボスライ、クリストフェル・エンクンク、ムサ・ディアビらがそうだ。

ただ、今夏はそれとは逆に、ドイツへやってくる選手もかなり大きな額で買われている。バイエルン・ミュンヘンはキム・ミンジェを5000万ユーロで獲得しており、ロイス・オペンダはRBライプツィヒが4300万ユーロもの資金を投じて買っている。

またRBライプツィヒはさらにベンヤミン・シェシュコも2400万ユーロを使って獲得しており、クリストフェル・エンクンクの売却益をうまく再投資している。今季のブンデスリーガは何かが違う。

3位:リーグアン

国:フランス

支出額:4億5600万ユーロ(およそ698億円)

なんといってもフランス・リーグアンで話題になるのはパリ・サンジェルマンである。リオネル・メッシやセルヒオ・ラモスがフリーエージェントで退団し、監督もルイス・エンリケに交代となった。

退団した選手たちの穴を埋めなければならない状況もあってマヌエル・ウガルテやリュカ・エルナンデス、そしてウーゴ・エキティケの買い取りで多くの資金を使った。しかも現在エムバペやヴェッラッティの退団が噂されており、さらなる補強も必要になっているように見える。

他にもニースやレンヌ、マルセイユが比較的大きな額の投資を行っており、この支出額にプラスを加えている。

2位:セリエA

国:イタリア

支出額:5億2000万ユーロ(およそ795.96億円)

90年代から2000年代初頭にかけては間違いなく世界最高のリーグであったイタリア・セリエA。ミラン、インテル、ユヴェントス、ラツィオがビッグマネーを市場に流していた時代が懐かしい。

もちろんその時代ほどの状況ではないが、今夏は移籍金で他の国を上回っている。3000万ユーロを超える大型補強はないものの、ミランはとくにプリシッチやチュクウェーゼ、ロフタス・チークなど多くの新戦力を獲得している。

またユヴェントスやインテルも選手を放出した分の収益を数名に再投資しており、この支出額を引き上げている。

1位:プレミアリーグ

国:イングランド

支出額:13億4000万ユーロ(およそ2051.14億円)

もちろん1位はイングランド・プレミアリーグ。世界で最も裕福なコンペティションとなっており、常に注目の的だ。上位クラブだけではなく中堅から下位まで大きな移籍金を投じられる経営状態にあり、活発な動きを見せている。

移籍マーケットがまだ1ヶ月残っている段階ですでに13億ユーロを使っており、そのなかでもアーセナルがデクラン・ライスとカイ・ハヴァーツを獲得して非常に存在感を高めている。

またもちろんリヴァプールやニューカッスル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどが大型補強を行っており、この支出額を引き上げた。しかもマンチェスター・シティが比較的静かなのが気になるが…。

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