地域の川や海 きれいにしたい 岡山と愛媛の中学生が用水路清掃

農業用水路でごみを拾う中学生たち=岡山市北区

 瀬戸内海のごみ対策を学ぶ岡山市と愛媛県宇和島市の中学生約20人が1日、岡山市内の農業用水路で清掃活動を行った。同じ瀬戸内海に臨む岡山、愛媛両県の生徒同士で海洋ごみ問題に理解を深め、連携して解決策を探る狙い。

 岡山市立操南中と岡山大付属中、宇和島市立城南中の生徒が参加した。長靴、ゴム手袋姿で午前8時から大元東公園(岡山市北区西古松)と鹿田小(同大供表町)付近の用水路計100メートル区間に繰り出し、水路を歩きながら空き缶、食品パック容器などを回収した。

 海洋ごみ問題に取り組む日本財団香川事務所の塩入同(とも)所長が案内し、岡山市には農業用水路が4千キロ近くあり、水田の減少で清掃の機会が減ったなどと説明。城南中3年の女子生徒(14)は「生活用品のごみが多い。ポイ捨てが原因ではないか」、操南中3年の女子生徒(14)は「地域に取り組みを広げ、川や海をきれいにしたい」と話した。

 里山・里海の環境保全を目指すNPO法人グリーンパートナーおかやま(岡山市)が企画した。昨年10月には操南中、岡山大付属中の生徒が宇和島市を訪れ、沖合の島で海ごみを回収した。

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