菊池風磨、中間淳太、松村北斗、阿部亮平が思いを未来につなぐため、再び“戦争を知る旅”へ

テレビ朝日系では、8月13日に「僕たちは戦争を知らない~戦禍を生きた女性たち~」(午後1:55。一部地域を除く)を放送。昨年の「僕たちは戦争を知らない~1945年を生きた子どもたち~」に引き続き、Sexy Zone・菊池風磨、ジャニーズWEST・中間淳太、SixTONES・松村北斗、Snow Man・阿部亮平が、“戦争を知る旅”へ向かう。そして、過酷な記憶を持つ人々から話を聞き、ありのままを伝えていく。

今回のテーマは「女性たちの戦争」。戦地に赴いた男性ではなく、残された女性たちに焦点を当てる。壮絶な戦いの中、戦後も深い悲しみを胸に生き続けてきた彼女たちの思いを未来へつなぐため、4人はさまざまな状況に置かれた女性たちのもとを訪れる。

菊池が話を聞くのは、満蒙開拓移民として家族で満州へと渡った女性。終戦間際となる1945年8月9日に日ソ中立条約を破棄したソ連は、157万人のソ連兵を満州に侵攻させた。満蒙開拓移民は次々に襲撃に遭ったが、終戦前日に日本政府が出した答えは、居留民の現地定着。満州に取り残されてしまい、略奪や暴行、飢えに苦しむ地獄の日々を、7歳の時に家族で渡満し、その満州で家族を失った女性に聞く。

中間は、出撃すれば必ず命を失う人間魚雷・回天の訓練基地が置かれた山口・大津島を訪問。そこには死を覚悟した若者たちに、戦争に送り出した自身の息子を重ね合わせ、陰ながら見守った母親の姿があった。加えて、中間は広島で、壮絶な被爆体験と後遺症の恐怖を抱えながら強く生きてきた女性たちとも面会する。

また、松村が訪ねるのは、神奈川県大磯町にある児童養護施設「エリザベス・サンダースホーム」。戦後すぐに創設されたこの施設には、進駐軍の兵士と日本人女性との間に生まれた子どもたちが預けられていた。“敵兵の子”と呼ばれ差別される子どもや、泣き叫ぶ子を置いて逃げる母の姿について、施設に預けられていた1人の女性から話を聞く。

そして、阿部は、およそ3000人という地方最悪の被害を出した富山大空襲の体験者に会いに行く。45年8月2日に起きたこの空襲の背景には、「米陸軍航空軍の創設記念日を祝い、最大兵力で攻撃」という指示があった。さらに、その被害は日本軍の手によって拡大していったと言われている。この空襲により、左肩に障害を負いながらも、戦後を医師として生き抜いた女性の話から、戦争に翻弄(ほんろう)される市井の人々の憤りと哀しみに触れる。

終戦から78年。戦争体験者が少なくなり、その記憶が薄れてきた今だからこそ、真実を知りあらためて受け止める時間を持ちたい。

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