関口宏&小川彩佳MC「つなぐ、つながるSP戦争と子どもたち 2023⇒1945」で子どもたちの戦争被害から戦争の実態を考える

TBSでは、8月9~15日まで行う「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる」の一環として、8月12日に特別番組「つなぐ、つながるSP戦争と子どもたち 2023⇒1945」(午後3:30。一部地域を除く)を放送する。

ロシアのウクライナ侵攻開始から1年以上。いまだ終わりの見えない戦闘が続く。世界では、こうした“戦争”で今も多くの子どもたちが傷つき、命を落としている。たとえ生き延びることができたとしても、待っているのは過酷な運命だ。今回の特別番組は、そんな子どもの“戦争被害”に着目し、2023年の“現代の戦場”と、1945年の“あの戦争”を行き来しながら、戦争の実態をあらためて考えていく。アンカーを務めるのは、「サンデーモーニング」(日曜午前8:00)の関口宏、MCを「news23」(月~木曜午後11:00、金曜午後11:30)の小川彩佳が担当する。

「2023年」ブロックでは、ロシアによるウクライナ侵攻で連れ去られた2万人とも言われる子どもたちのその後を、侵攻当初からウクライナの取材を続けてきたTBS/JNNの特派員が取材。また、パレスチナ自治区・ガザでイスラム過激派の訓練に参加する13歳の少年に密着。その少年は父親をイスラエルの空爆で殺害され、憎しみを募らせる中で本物の銃を手に取っていた――。「未来の戦闘員養成所」の実態に迫る。

「1945年」ブロックでは、太平洋戦争末期、激戦の沖縄に存在した“知られざる少年ゲリラ部隊”の元隊員や、14歳で海軍に志願し特攻兵器「桜花」に乗るはずだった元少年兵を取材。少年の純粋さが戦争に利用される現実とは? 3歳の時に広島で被爆、両親を失い叔父夫婦に育てられた男性は、81歳となった今も当時の恐怖を思い出す。戦争が残す、癒えることのない心の傷。1945年当時の“子どもたち”が78年の時を超えて証言する。

関口は「戦争というのは兵士だけでなく、一般市民、とりわけ子どもたちにも大きな被害をもたらす。今年の終戦特番は、そのことを考えていきます。今ウクライナで続く戦争が、子どもたちをいかに傷つけ、その心に何をもたらすのか。また78年前の太平洋戦争で、軍隊に動員された少年たちがたどった運命とは…。過去の戦争を風化させず、現在の戦争を考えていく。そんな番組にできたらと思っています」と内容を紹介する。

小川は「私自身、母となったことで、子どもたちを否応なしに巻き込む戦争の異常性と暴力性をあらためて感じています。子どもの目から見た戦争とはどんなものか。それはどんな傷をのこす残すのか。皆さんと考えるひと時となればと思います」と話している。

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