水難事故に備え 警察官が救助訓練 消防の指導受け岡山東署員20人

水難者をロープで引き寄せる岡山東署員

 岡山県内で水難事故が相次ぐ中、岡山東署の警察官約20人が1日、同市東区西大寺川口の市営プールで、消防に教わりながら救助訓練に取り組んだ。

 同市東消防署の特別救助隊が指導。ロープが付いた浮きを使った救出では、溺れかけている人に浮きを投げ、素早くプールサイドに引き上げた。溺れそうな人はパニックになるケースが多く、救助隊員は「落ち着かせるため声をかけて」とアドバイス。ボートで救出に向かった警察官は「大丈夫です」「頑張れ」と励ましながら腕をたぐり寄せた。

 岡本直貴巡査(30)は「水難事故や災害はいつ発生するか分からない。いざというときに訓練の経験を生かしたい」と話した。

 県警によると、県内では今年7月末までに14件(前年同期8件)の水難事故が発生し、9人(同4人)が死亡している。

水難者に声をかけながらボートで救出する岡山東署員

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