4年ぶりの夜間登拝 「男体山登拝大祭」で心身の健全などを願う

 心身の健全などを願う日光二荒山神社中宮祠の恒例行事「男体山登拝大祭」が31日、始まりました。この中で新型コロナの影響で中止されていた夜間登拝が4年ぶりに行われました。

 31日午後11時半ごろ、4年ぶりの夜間登拝に訪れた参拝者たちが日光二荒山神社中宮祠の境内に集まりました。

 午前0時に門が開くと参拝者は標高2484mの山頂にある奥宮を目指し出発します。

 登拝祭は、今から1200年以上前の奈良時代に日光を開いた勝道上人が男体山の頂上に到達したことをきっかけに、今も続けられているとされる恒例の行事です。

 夜のうちに奥宮に向け出発しご来光を拝む夜間登拝は新型コロナの影響で2019年を最後に行われていませんでしたが4年ぶりの再開となりました。

 参加した約700人は家庭円満や商売繁盛などそれぞれの願いを込めて約6キロの山道を登っていきます。

 山頂に最初の参拝者が到着したのは午前2時4分でした。その後、午前4時ごろになると続々と参拝者が辿り尽きました。

 今回は分厚い雲に阻まれてご来光を拝むことは叶いませんでしたが、それでも参拝者たちは4年ぶりの夜間登拝を終え清々しい表情を見せていました。

 午前5時前には男体山の登拝大祭を祝ってバンザイが行われました。次回の男体山の夜間登拝は6日の午前0時から行われます。

 登拝祭は7日まで開かれます。2日は神職が船の上で神事を行う湖上祭が4日には船の上の扇を射る弓道大会が予定されています。

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