保育事故、最多2461件 死亡5件、睡眠や食事中

こども家庭庁

 こども家庭庁は1日、2022年に全国の保育所や幼稚園、認定こども園で、子どもがけがなどをする事故が前年から114件増え2461件あったと発表した。過去最多だった。このうち睡眠中や食事中などに死亡したケースが5件あった。

 事故が増加した背景には、保育現場の人手不足があるとされる。政府は「次元の異なる少子化対策」で保育士の配置を手厚くする方針を決定しており、保育の質を向上して防止に取り組む構え。

 死亡事故は、認可外保育施設で2件、こども園で1件、認可保育所で1件、企業主導型保育施設で1件起きた。発生時の状況は睡眠中が2件、食事中が1件、その他が2件。年齢別に見ると0歳が2件、1歳が1件、3歳が1件、5歳が1件だった。

 死亡を除く2456件の内訳を見ると、骨折が1897件で約8割を占めた。意識不明のケースは19件、やけどは6件あった。

 保育現場で事故が起きた場合は、施設から自治体への報告を義務付けた制度が設けられている。

© 一般社団法人共同通信社