駅でトゥクトゥク貸し出し 和歌山県すさみ「町内観光して」

JR周参見駅でレンタルが始まったトゥクトゥク(1日、和歌山県すさみ町周参見で)

 和歌山県すさみ町とJR西日本レンタカー&リース(本社・兵庫県尼崎市)は1日から、同町周参見にあるJR周参見駅で電気自動車(EV)「トゥクトゥク」のレンタルサービスを始めた。二次交通手段の選択肢を増やし、周参見駅を活性化させることなどが狙いで、町は「さらなる観光誘客を目指したい」と話している。

 トゥクトゥクは、東南アジアでタクシーとして利用されている三輪自動車。町は、新型コロナ感染症対応に関する地方創生臨時交付金で2台(1台約77万円)購入した。JR西日本レンタカー&リースに貸している。

 購入した車両の大きさは、長さ約2メートル、幅約1メートル、高さ約1.6メートル、重さ195キロ。最高速度は40キロで、1回の充電で約80キロの距離を走ることができる。3人乗りで、運転するには普通免許が必要。長距離を走りたい人には、予備バッテリーを貸し出している。

 利用料金は1日4千円(税込み)。営業時間は午前9時~午後5時。月、木曜が休み。

 レンタルは基本予約制で、1カ月前から、駅レンタカー周参見営業所(090.8218.8534)で受け付けている。

 町担当者は「かつて浪速・江戸航路の中継地として栄えた町内には古い歴史や雄大な自然美、おいしい料理などの観光スポットがたくさんある。環境にやさしく、開放感のあるトゥクトゥクに乗って、カメラを片手にのんびり散策してもらいたい」と話している。

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