ユヴェントスが今夏、パリ・サンジェルマンに所属するイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの獲得に乗り出す可能性があるという。イタリアのウェブメディア『カルチョメルカートドットコム』が報じている。
報道によると、ユヴェントスの経営陣は、ドンナルンマがPSGでどのような状況にあるのか、調査を行ったという。というのも、新たに就任したルイス・エンリケ監督とドンナルンマの関係がうまくいっていない可能性があると噂されているからだ。
ルイス・エンリケ監督はこれまでバルセロナやスペイン代表で見せていたスタイルと同様、足元の技術が高く、ビルドアップにも対応できるGKを求めているという。しかしドンナルンマの技術はルイス・エンリケが求めるレベルには到達しておらず、それゆえに両者の関係に亀裂が生じ始めているという。
PSGとの契約が2026年6月30日まで残っており、ボーナスを除いて700万ユーロ(約10億9760万円)と十分な年俸を得ているドンナルンマだが、一方でPSGにはセビージャのモロッコ代表GKヤシヌ・ボノやマンチェスター・ユナイテッドを退団した元スペイン代表GKダビド・デ・ヘアに関心を示しているという噂があり、新たなGKを探していることがうかがえる。それがドンナルンマへの信頼度の低下に伴うものであれば、ユヴェントスが彼の獲得に動いても不思議ではない。
ユヴェントスにはポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーという正守護神がおり、彼との契約は2025年6月30日まで残っている。シュチェスニー自身はこの契約を全うしたい意向を示しているが、一方でスイス代表GKヤン・ゾマーに退団の噂があるバイエルンが彼の獲得に関心を示しているという噂もある。ゾマーが移籍した場合、その穴を埋めるべくシュチェスニーにオファーを送り、シュチェスニーがこれに応じた場合はユヴェントスがドンナルンマの獲得に乗り出す、という“玉突き移籍”が発生する可能性があり、各クラブの動向から目を離せない。