無罪とすべき明らかな証拠 有罪判決の男性について仙台地検が再審請求

麻薬特例法違反の罪などで有罪判決が確定した宮城県石巻市の60代の男性について、仙台地検は無罪とすべき明らかな証拠が見つかったとして仙台地裁に再審請求しました。

仙台地検によりますと、石巻市に住む無職の60代男性は2022年2月に石巻市で東松島市の無職の男(24)から覚醒剤とみられる薬物を譲り受けたとして逮捕・起訴されました。

2022年9月、仙台地裁で開かれた裁判で男性は譲り受けたことを認め、懲役2年6カ月執行猶予5年の判決を受け刑が確定していました。

仙台地検は、その後の捜査で薬物を譲り受けたのは別の男だったことが判明したとして7月31日に麻薬特例法違反の罪について再審請求しました。

平野達也次席検事は「証拠の精査が十分ではなく、問題があった」とコメントしています。

なお、男性は覚醒剤使用の罪でも起訴され、既に有罪が確定していますが仙台地検は「譲り受けは誤りだが使用は事実」としています。

また、仙台区検は過失運転致傷の罪で罰金50万円の略式命令を受けた男性は無罪だったとして7月21日に再審請求をしています。

仙台市泉区の交差点で男性から「ぶつけられた」側だった車が、保険金を目的に「わざとぶつかった」ことが分かったいうことです。

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