香港市民の自殺率が過去17年最高

香港撒瑪利亜防止自殺会は7月29日、2022年の香港の自殺死亡統計の分析を発表した。同日の香港メディアによると、22年の自殺死亡ケースは1080件で、10万人当たり14.73人が自殺で死亡している計算となる。自殺ケースは過去約10年で最多、自殺率も過去約17年で最高に達した。年齢別の分析によると、50~59歳の自殺率は10万人当たり12.93人から17.47人に上昇。70歳以上の自殺率も10万人当たり24.86人から27.37人に上昇した。割合で見ると、60歳以上の高齢者の自殺死亡者数が全体の4割以上を占めている。香港撒瑪利亜防止自殺会は新型コロナ禍の影響で経済、社会のムードが暗くなり、さらに高齢化社会が自殺者の数を引き上げたと説明した。

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