台湾、首里城再建にヒノキ提供 「互いに助け合い」強調

焼失前の首里城の正殿=2017年2月、那覇市

 【台北共同】台湾外交部(外務省)は1日、沖縄県の首里城再建に使う建材として台湾産の紅ヒノキ5本を提供することを決定したと発表した。外交部は日本からの新型コロナウイルスワクチンの提供に触れ「互いに助けが必要な際に手を差し出し合う良い循環の表れだ」と強調した。

 提供されるのは2020年に伐採した人工林のヒノキ。台湾では環境保護の目的で木材の輸出が規制されているが、間伐したヒノキであることなどから提供を決めた。台湾は沖縄と気候が似ており、台湾産ヒノキは1992年の首里城復元でも使われた。

 首里城では2019年10月に火災が発生し、正殿などが焼失した。

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