そごう・西武社長に田口広人氏 早期売却へ経営刷新

そごう・西武の社長に就任した田口広人氏

 セブン&アイ・ホールディングスは1日、傘下の百貨店そごう・西武について、田口広人取締役常務執行役員(62)が同日付で社長に昇格する人事を発表した。林拓二社長(70)は退任する。セブン&アイはそごう・西武を9月にも米投資ファンドに売却する方向で検討しており「交渉を早期にまとめるため、経営体制の刷新に踏み切った」と説明している。

 田口氏は西武百貨店出身。セブン&アイのデジタル戦略を担う子会社の社長などを務め、インターネット通販の拡大などに取り組んできた。そごう・西武の労働組合は、売却後の雇用維持を求めてストライキを検討している。

© 一般社団法人共同通信社