電動キックボード運転の際はヘルメット着用を

手頃な交通手段として利用が広がる電動キックボードについてです。JAF=日本自動車連盟は、電動キックボードの衝突実験の結果を公開し注意を促しています。

6月1日から改正道路交通法が施行され、最高速度が20キロ以下の電動キックボードであれば16歳以上は運転免許無しで乗ることができ、ヘルメットの着用も努力義務となっています。

この新たなルールを受け、JAFは電動キックボードが衝突した際の頭部に掛かる衝撃について実験結果を公開しました。

時速20キロで縁石に乗り上げ、頭から転倒した場合を実験した映像です。

ヘルメットを着用していない場合に、脳や頭蓋骨の損傷度を示す数値HICは7766でした。HICは1000を超えると脳機能障害のリスクが出ると言われています。

JAF宮城支部広報担当三部司さん「ヘルメット着用時と非着用時では、HICの数値は約6.3倍になります。ヘルメット非着用時は、頭部損傷のリスクがかなり高まると思う」

制止している自動車に衝突した場合の実験映像です。

腕が先に自動車とぶつかったことでHICは12.8でしたが、その後転倒した時に頭が地面にたたきつけられHICは6346に跳ね上がりました。

JAF宮城支部広報担当三部司さん「気軽に乗れる乗り物になります。それゆえに安全装備に対する準備がおろそかになる可能性があります。ヘルメットは努力義務になっていますが、必ず装着して運転するようにお願いします」

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