「ヨーロッパは考えていない」9月には所属先を探したい本田圭佑、「敵はこのヒザ」と語るもピッチで輝くことを誓う「どこかの1部リーグで点を取る」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

1日、本田圭佑がU-10のためのサッカー全国大会である「4v4」の開催を発表した。

「4v4」は、4人制のサッカーで小学4年生以下が対象。10分1本勝負の超攻撃的サッカーが特徴。フットサルのルールをベースに、「ショットクロック」として20秒以内にシュートを打たなければいけないルールや、自陣からのゴールは無効となり、GKは攻撃に参加することもできる。また、ペナルティエリア外からは2点、ペナルティエリア内からは3点と得点数も異なるため、戦略が試されることとなる。

1日に記者会見が行われ、その後にエキシビジョンマッチが開催。本田が率いるチームには、元日本代表FWカレン・ロバート(房総ローヴァーズ木更津FC)や元フットサル日本代表のFP加藤竜馬(バルドラール浦安)、FP荒牧太郎(マルバ水戸FC)らも参加した。相手は本田が経営するSOLTILO U-10の子供たちと対戦した。

試合は本田のチームが圧倒。子供たちにしっかりと強さを見せつけることとなったが、実際に自身が考案した「4v4」をプレーした感想については「できるだけ、大人とやったときにどうプレーするかなということも考えてプレーしていたのでキツかったですが、本当に1点差勝負になったり、交代のタイミング、ルールがたくさんあるので、戦術をどうするか。引くのか前から行くのかとか、得点が2点を狙うか3点を狙うかとか、戦術は子供たちもやっていくと発展していくんだろうなと思います」と、考えることも多く、難しさを感じたとした。

また子供たちのプレーについては「自分たちで試合をどう戦うかを考えることに慣れていないので、見ている側として新鮮でしたし、今後どう変化していくのか。10試合、20試合、30試合とやって行った時にどうなるのかが凄く楽しみです」と、今回はまだ不慣れさを感じたものの、経験を積むことでの変化を楽しみにしているとコメント。「交代のタイミングなんかはすごく躊躇していたり、GKもどうしたら良いかとか、今後も自分を出していくことに期待したい」と、しっかりと成長してもらいたいとした。

子供に対して本気だった本田。予てからその姿勢は変わらないが、「大事なことだと思います。子供が自信をつけるのは、大人がわざと負けて自信をつけさせるのではなくて、子供同士の真剣勝負で自信をつけていけば良い話。大人がやるべきことは、しっかり勝てば良いだけですし、ジョークではないと思っています」と、しっかりと力を見せることが大事だとした。

ヒザのケガがまだ癒えていない本田。現在の状態については「8割ぐらいはジムのトレーニングで、2割が外。ボールは1割ぐらいしか使ってないので、感覚もまだ戻ってきていなくて、徐々に戻しながら今はフィジカルをしっかり作って行っています」とコメント。「あれぐらい今日やってみて、痛かったシーンはなかったです。ウォームアップは痛いですが、だいぶ良くなっている印象があります」と、一定のプレーができたと語り、「1カ月後にはプレーできるように仕上げていきたいので、そのペースでやっています」と、新たな所属チームを探すためにもやっていきたいとした。

自身のツイッターでは9月には新たなチームでプレーしたいと綴っていた本田。「どういうところというのは、ヨーロッパは考えていないです」と語り、「それ以外であれば、オープンマインドで良いオファーがあればという感じです」とコメント。「ヨーロッパは考えていないですね。ないとは言わないですが、今は考えていないです。もう少し違った形でサッカーを追求できればと思います」と、新たな可能性を考えて所属先を探して行きたいとした。

現在の本田の夢は「小さいところでは、2年プレーしていない。敵はこのヒザなんですけど、それに打ち勝って、どこかの1部リーグで点を取る。点を取らないと意味がないと思っています。もちろんアシストもしますが、そこを当面の目標です」とコメント。また、思いついたことがあるとし、「今思いついたので本気にはしないで欲しいですが、パリ五輪もあるので。東京は選ばれなかったですけど、そういうところもプレーをして活躍すれば可能性はあると思っているので、目先は復帰をして点を取ることをしたいと思います」と、ピッチ上で再び輝きを見せて、日本代表としてもプレーしたい気持ちを明かした。

© 株式会社シーソーゲーム